獣王が打てる！打ち方・スペックも解説

4号機を代表する機種であり、ATの爆発力を世に知らしめた機種こそ「獣王」です。

6号機の今でも主流となっているAT機ですが、獣王のAT「サバチャン」なくしてATの歴史を語れないと言っても過言ではありません。

今回は、伝説の4号機である「獣王」を解説すると共に、もうホールにはない獣王を打つための方法について紹介していきます。

獣王を打てるのはここ！

獣王の特徴

それではまず、獣王の特徴からおさえていきましょう。

昔は獣王に魅せられて打っていたけど、久しぶりで忘れてしまった方は、改めて獣王の凄さをチェックしてみてください。

純増10枚の連チャンAT！これがスーパーAT「サバチャン」だ！

今でこそほとんどのパチスロ機に搭載されているATですが、ATを世に広めたのは獣王だと言っても良いでしょう。

ATとは「アシストタイム」の略称で、アシストしているのは「15枚役」です。

獣王ではほぼ毎ゲーム、つまり約1/1で15枚役が成立しています。

しかし役は左リール3種類、中リール2種類、右リール2種類から構成されており、組み合わせは3✕2✕2＝12種類もあります。

通常時はアシストしてくれませんので、通常時に15枚役が揃うのは1/12と普段の小役として扱われていました。

一方、AT中は12種類の組み合わせを全てナビしてくれるため、ほぼ毎ゲーム15枚役を獲得可能でした。

このATこそ、純増10枚の爆発力を見せた「サバンナチャンス」、通称「サバチャン」「AC」とも言われた伝説のATなのです！

これまでのATは、せいぜい毎ゲームの純増は0.3枚程度で、あくまでボーナスをアシストするための役割でしかありませんでした。

しかし獣王はボーナスとATの役割が逆転しており、ATこそが出玉増加のカギを握っていたのです。

機械割が140％を超えると言われた最高設定6であっても、ATのないボーナスだけでは機械割100％を超えることはできないと言われており、AT「サバチャン」は爆発的な人気となりました。

世を騒がせたサミーの不具合事件「獣王のコピー打法」！

獣王がリリースされた約1年後、サミーの機種においてコピー打法と呼ばれる不具合が搭載されていることが発覚しました。

コピー打法とは、レバーを超低速で叩くと、前ゲームで引いた役をコピーして次ゲームも同じ役を出せるという不具合です。

AT「サバチャン」の抽選はレア役や15枚役といった小役を一切引いていないゲーム、俗に言う「純ハズレ」を引いた時のみおこなわれていました。

純ハズレをコピーして次のゲームも純ハズレを引ければ、純ハズレを1度の契機で2回抽選おこなわれることになります。

機械割が一気に跳ね上がってしまったために島封鎖を余儀なくされ、対策部品が取り付けられるなど、コピー打法によって大きな騒ぎとなりパチスロ歴史に残る事件となりました。

ちなみに、コピー打法が有効だったのは獣王だけではなく、クラシックなATで人気を博した「ハードボイルド」も対象でした。

ドットが見せる獣王ワールド！絶妙な潜伏アクション

獣王はATをはじめスペック性能ばかりが注目されがちですが、忘れてはいけないのはリール横に付いているドットです。

液晶を搭載する機種が増えていく中、獣王はサミーの伝統とも言える赤ドットで様々なアクション演出をおこなっていました。

ドットだと大した演出もできないと思われがちですが、ライオンの迫力やマングースの可愛らしさをしっかりと表現できており、もはや獣王の代名詞と言われるほどの存在感を放っていました。

獣王のドットアクションに磨きがかかっていたのはAT後に訪れる潜伏時で、潜伏中にマングースが出るだけで期待でき、またマングースを起点にしてアクションが発生すると高確率でサバチャン告知に繋がってくれた思い出があります。

獣王の後継機である「猛獣王」は鮮やかな液晶が搭載されましたが、新シリーズとしてリリースされた「サバンナパーク」はドットが復活しており、赤ドットの人気の高さが伺えます。

今でも赤ドットには名機が多いと言われていて、最近だと「ディスクアップ」も赤ドットの名機として大人気です。

獣王のスペック解析と機械割

それでは続いて、獣王のスペックや機械割について解説していきます。

獣王はAT機ですが、AT抽選の高確率移行はビッグボーナスがメインだったためにビッグのヒキも重要でした。

それでは大当り確率と機械割から解説していきましょう。

獣王の大当り確率と機械割

獣王の大当り確率や機械割は、以下となっています。

設定	ビッグ確率	レギュラー確率	AT確率	機械割
設定1	1/439	1/819	1/657	96.6%
設定2	1/439	1/809	1/483	100.7%
設定3	1/439	1/799	1/382	104.7%
設定4	1/439	1/789	1/317	108.8%
設定5	1/439	1/780	1/270	112.5%
設定6	1/348	1/720	1/146	145.5%

とにかくすごいのは設定6の機械割で、まさにエクストラ設定の扱いでした。

ただビッグ確率やレギュラー確率は他の設定とそこまで大きな差がついておらず、どれだけたくさんATを呼び寄せられるかが勝敗を左右しました。

獣王の天井

獣王の天井はボーナス間1136ゲームです。

ただし、ゲーム数消化で天井するのではなく、天井ゲームに到達した後にチェリーを引き、その後に天井放出フラグを引くと発動する仕組みです。

天井放出フラグは約1/10で引けるので、チェリーを引けばすぐに天井発動となります。

天井の恩恵はATであるサバチャンですが、サバチャンの連チャン回数に設定推測要素が存在するのがポイントです。

設定推測の詳細は、後ほど設定推測まとめで解説しますが、単発で終わるより2連、3連と連チャンした方が高設定の可能性が高まります。

獣王のヤメ時

獣王のボーナスは完全確率となっていますが、ATであるサバチャンには潜伏要素がありますし、天井も存在しますので、以下の状態ではヤメないようにしましょう。

1. ATの抽選状態が高確率状態
2. 純ハズレを引いた直後
3. ATが終わった直後
4. 天井発動までのゲーム数が残り僅か

それでは、それぞれの重要な状況について解説します。

ATの抽選状態が高確率状態

ATの抽選状態が低確率から高確率に上がる契機には注意しなければいけません。

高確率移行契機には、ビッグボーナス後やレギュラーボーナス終了後、チェリーなどがありますが、着目したいのはビッグボーナス終了後です。

他の契機は必ずしも高確率に移行するとは限らないのですが、ビッグボーナス終了後は必ず高確率に移行するので即ヤメ厳禁です。

純ハズレを引いた直後

純ハズレはATを抽選してくれるとても重要なトリガーです。

純ハズレを引いてもすぐにAT告知が発生するわけではないので、少し様子を見ることをおすすめします。

また、ATの抽選が高確率状態だった場合、純ハズレはAT突入の大チャンスとなります。

高確率でAT「サバチャン」に当選するため、絶対に見逃さないようにしましょう。

ATが終わった直後

AT「サバチャン」には連チャン性があり、複数セット発動することがあるので、ATが終わったからと言って即ヤメは厳禁です。

ドット演出のアクションを注視して、潜伏状態を見極めましょう。

潜伏ゲーム数はそこまで長くないケースがほとんどですが、稀に長いゲーム数が選ばれることがあるので、演出からの見極めが非常に重要です。

天井発動までのゲーム数が残り僅か

獣王には天井が搭載されていますが、内容としては単発の可能性のあるATが確定するだけで、恩恵としてはそんなに強くありません。

天井発動のゲーム数が1136ゲームと浅いものの、900ゲーム程度はハマっていないと高い期待値を望むのは難しいです。

ただ、天井発動からのAT連チャンには設定差があるので、状況によっては攻める価値があると言えます。

獣王の打ち方

それでは続いて、獣王の打ち方について解説します。

通常時の打ち方と大当り中の打ち方が異なるので、それぞれについて解説していきます。

通常時は純ハズレを見抜くなら中押し

通常時は順押しでも問題ないのですが、15枚役の取りこぼし目と純ハズレを見分けるのが難しいため、純ハズレを見極めやすい中押しがおすすめです。

中、右と押して中段にチェリーがテンパイした場合は15枚役、上段にリプレイテンパイした場合はリプレイ、小役非テンパイだとチェリー、ボーナス、純ハズレのいずれかになります。

右リールは少し早めに「7・7・木」の2連赤を狙います。

見事右リールに「7・7・木」が停止したら大チャンス到来！

最後に左リールにチェリーを狙い、チェリーが止まったらチェリーとなりますが、もしチェリーを否定したら、なんとその時点でビッグボーナス確定目になります！

もし右リールに「7・7・木」が止まらなくても、チェリーを否定すれば純ハズレになるのでチェリー否定時点でかなり強い出目です。

ビッグ中はリプレイハズシで獲得枚数アップ

ビッグ中は、他の4号機同様に3回目のJACインを遅らせることで獲得枚数をアップさせる「リプレイハズシ」が有効です。

1回目と2回目のJACインまでは、左リールのチェリー取りこぼしだけ注意して順押しで消化します。

2回目のJACが終わってからは、リプレイハズシをおこなうために逆押しに切り替えましょう。

JACインとなるリプレイが成立している時は、リプレイが上段にテンパイするので、左リールの枠上から上段にチェリーを狙えばリプレイをハズすことができます。

ボーナスゲームが残り8ゲームになるまでリプレイハズシを実践すれば、ビッグボーナスで約400枚獲得可能。

リプレイハズシによる効果はだいだい30枚程度だと言われており効果大なので、是非チャレンジしていきましょう。

獣王の設定推測

それでは続いて、獣王の設定推測について解説します。

獣王の高設定は機械割が非常に高いため、設定推測要素は非常に重要です。

しっかりおさえて、高設定を奪取しましょう！

設定6を狙うなら低確率時の純ハズレを要チェック

AT「サバチャン」は純ハズレによって抽選されますが、低確率状態だとあまりAT当選に期待できません。

しかし、以下のように設定6は格別で、低確率状態でも非常に高い確率でATに当選できます。

設定	低確時のAT突入率
設定1	1/23.3
設定2	1/14.2
設定3	1/23.3
設定4	1/10.2
設定5	1/23.3
設定6	1/1.1

1回でも低確率での抽選に漏れると設定6の可能性は著しく低くなりますが、100％当たるわけではないので2回ハズれるまでは様子を見たいところです。

設定2以上への設定変更時はランプ判別で見抜く

獣王には設定変更をおこなうと、設定2以上の場合はほとんど高確率スタートになるという特徴があります。

つまり、朝一は高確率挙動になっているかどうかが重要なポイントだったのですが、獣王には今にはない画期的な判別方法がありました。

その方法は「ランプ判別」と呼ばれるもので、全リールが停止した後およそ30秒間に発生するフラッシュの演出内容で高確率と低確率が判別可能だったのです。

判別方法は至ってシンプルで、リール盤面が全消灯した後、右リール上段のフラッシュが点灯なら低確率濃厚、点滅なら高確率濃という方法でした。

この方法は確実で、かつ難易度も低いためスロッターの間で大きな話題となりました。

しかしホール側も知っているため、設定2に打ち替えたり、わざとビッグを引いて高確率中に電源を落としたり、プレイヤーとホールの攻防がありました。

状態によるサバチャン突入率で設定の奇遇を推測

先ほど設定6は低確率でもAT「サバチャン」に入りやすいとお伝えしましたが、実はサバチャンの突入率には奇数と偶数で異なっています。

偶数設定では低確率でも突入しやすく、奇数設定では設定5であっても低設定ではなかなか突入しません。

そして、高確率では設定が高いほどサバチャンに突入しやすい特徴があります。

以下のように、おおよその割合によって奇数と偶数を判断できるため、設定推測の重要な要素です。

設定	低確時のAT突入率	高確時のAT突入率
設定1	1/23.3	1/4.7
設定2	1/14.2	1/3.2
設定3	1/23.3	1/2.4
設定4	1/10.2	1/2.0
設定5	1/23.3	1/1.7
設定6	1/1.1	1.1

低確率なのか高確率なのかによってサバチャン突入率の設定差が異なるので、それぞれ独立して推測するようにしましょう。

天井からのサバチャン回数に設定差

獣王のボーナスは完全確率で抽選していますので、天井に到達するほど低設定の可能性が高くなります。

しかし、Aタイプの高設定でさえも、時には大きなハマりに見舞われることがあります。

特に獣王はボーナス確率にほとんど設定差がないため、ボーナスだけでは設定判別は不可能です。

そんなハマりの救済として設定されている天井は、ATサバンナチャンスを恩恵としています。

設定1であれば天井サバチャンは単発で終わってしまうのですが、設定2なら2連チャン、設定3なら3連チャンと言ったように継続することがあります。

天井までハマってしまった場合は、低設定と決めつけることなく、天井サバチャンの挙動を見守りましょう。

獣王で勝つ方法

それでは、実際に獣王を実践するにあたって、勝つための方法を解説します。

獣王は勝つための小技が数多く搭載されている機種なので、勝つ方法が幾つか存在します。

ビッグ成立ゲームの15枚役を奪取する

獣王には様々な期待度の高い演出が存在しますが、中でもドット演出の「動物勢揃い」演出などはボーナス期待度が高くなっています。

この時、右リールに中段ゾウ絵柄を、左リールに「木・ゾウ・ゾウ」を狙います。

最後に中リール上段にゾウをビタ押しで狙ってみましょう。

もしビッグが成立していたゲームだった場合は15枚役が揃うので、ビッグ確定となる15枚役を奪取可能です。

4号機は小役とボーナスの重複は認められていなかったため、15枚役とビッグが重複するということはないはずですが、なぜかこのような現象が発生します。

ボーナスが成立していてもおかしくないくらい激熱な演出が発生したら、是非ビッグ確定の15枚役を狙ってみてください！

中押し時のリプレイを取りこぼさないように注意する

先ほど通常時の中押し時を解説した際、リプレイ時は上段にリプレイがテンパイするとお伝えしました。

上段にテンパイするということは、リプレイの成立ラインが5ラインから1ラインに減ってしまうため、押す場所によってはリプレイを取りこぼしてしまいます。

リプレイがテンパイした際は、左リールに2連赤7を狙ってリプレイの取りこぼしを防ぎましょう。

サバチャン中のゲーム数上乗せチャレンジを成功させる

AT「サバチャン」にはちょっとしたミニゲームが隠されており、パチスロの腕に自信があるプレイヤー達がこぞってチャレンジしたゲームがあります。

そのゲームとは、サバチャンに突入して2ゲーム目の第3ボタンを離した瞬間から、8ゲーム目の第3ボタンを離した瞬間までの6ゲーム間を36秒以内に消化するというものです。

ゲームをクリアできたらオマケとして、サバチャンが1ゲーム上乗せされました。

サバチャンは1ゲームあたりの純増が10枚と非常に高いので、ここでの上乗せは大きいと言えるでしょう。

ただし、このゲームは1ゲーム6秒で消化しなければクリアすることができず、ウェイトの時間も含まれているので非常に難易度が高いです。

また、取りこぼしが発生するとクリア失敗になってしまいますので、ATの消化に自信のある場合に限り、チャレンジすると良いでしょう。

獣王が打てる！打ち方・スペック解説まとめ

今回は、獣王の打ち方やスペックについて解説しました。

• オンパチなら今でも伝説の4号機「獣王」が打てる！
• 獣王のAT「サバチャン」は純増が高く、連チャンによる一撃に期待！
• 勝つためにはボーナスに頼らない設定推測で、高設定奪取が重要！
• 中押しは純ハズレを見抜けるが、リプレイ取りこぼしに注意！

6号機やスマスロに物足りなさを感じている方や、伝説の名機をもう一度打ちたい！と思っている方は是非オンラインパチスロを試してみてください！