ピークバカラ|ルール、期待値、攻略法と意外な落とし穴も解説

ピークバカラ解説

ピークバカラは、エボリューションゲームというゲームプロバイダが考案したライブバカラです。

ピークバカラはさまざまな種類のアレンジバカラがあるなかで唯一、ゲームの途中経過を見てからベット額を変えられるめずらしいタイプのバカラです。

プレイヤーの判断が結果を大きく左右するところに魅力がある・・・と言いたいところですが、考察の結果、個人的にはあまりオススメしません。

この記事では、ピークバカラの遊び方はもちろん、おすすめできない理由と有効な戦略についても詳しく解説していきます。

目次

ピークバカラの概要

ピークバカラ

まずは、ピークバカラの基本情報を紹介してきます。

ピークバカラを遊べるのはエボリューションゲーミングだけ

ピークバカラは、エボリューションゲーミング(Evolution Gaming)というライブゲームプロバイダが独自に考案したバカラの種類です。

そのため、ピークバカラを遊べるのはエボリューションゲーミングとの提携があるオンラインカジノだけです。

このロゴが目印!

エボリューションゲーミング

とはいえ、エボリューションゲーミングはライブカジノを提供している多くのプロバイダのなかでも圧倒的な人気を誇るプロバイダです。

私が知る限り、エボリューションゲーミングとの提携がないオンラインカジノはないので、どのオンラインカジノでも遊べるので安心してください。

>>ゲームプロバイダとは?

基本的なルールは同じ

ピークバカラも、基本は通常のバカラと同じルールです。

特に何か新しく覚える必要はありません。

>>バカラの基本ルール解説

しかし通常のバカラと違うのは、最初に配られる4枚のカードのうちの何枚かがディーラーによってめくられ、それを見てからベット額を変えられることです。

これによって、ピークバカラはより戦略性の高いゲームになっていると言えるでしょう。

それでは、そのピークバカラのルールや流れをより詳しく見ていきましょう。

ピーク(Peek)は ”覗く” という意味。
何枚かのカードをのぞき見できるからピークバカラと呼ばれています。

ピークバカラの特徴

ピークバカラ

数枚のカードがめくられる

ピークバカラは、通常どおりベットの受付時間が終了すると、プレイヤーとバンカーに2枚ずつ配られる計4枚のカードのうち、ランダムに1~4枚がめくられます。

その後、めくられたカードを見て自分の賭け金を変更することができます。

この賭け金を変更できる時間のことを【ピークフェーズ】と呼びます。

ピークバカラでめくられるカードは何枚?

ピークバカラのルール説明としては、めくられるカードは1~4枚と明記されています。

しかし、実際に各ラウンドで、どのカードが何枚めくられるかはプレイヤーには表示されず、ディーラーがめくってくれるのを待つしかありません。

体感としては、大抵の場合、めくられるカードは1枚か2枚で、プレイヤー側のカードの方がめくられることが少し多いように感じます。

3枚がめくられることもたまにありますが、4枚すべてがめくられることはほとんどありません。

ベット額を増やせる

ピークフェーズでは、めくられたカードを見て賭け金を増額するか、そのままにするかを選択できます。

とはいえ、自由に賭け金を変更できるわけではありません。

できること
  • ベット額を2倍にする
  • ベット額を3倍にする
  • ベット額を変えない
できないこと
  • ベットをキャンセルする
  • ベット先を変更する
  • タイやサイドベットの追加/変更 など
ハヤト

つまり、できるのはプレイヤーかバンカーに賭けたベット額を2倍か3倍に増やすだけってことか。

ベット額アップのやり方

ディーラーによって何枚かのカードがめくられた後、上画像のように自分が置いたチップの横にベット額を増やすための【+】ボタンが表示されます。

この[]をタップすることで、もとのベット額を2倍、または3倍に増やすことができます。

ベット額を変更できる時間は15秒間なので、その間に増やすか、そのままにするかを決めましょう。

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他にはどんなバカラがある?バカラの種類一覧はこちら

ピークバカラの配当

つぎに、ピークバカラの配当も確認しておきましょう。

ピークバカラの基礎配当

ピークバカラの基本配当は通常のバカラと同じです。

賭け方ピークバカラ通常バカラ
プレイヤー2倍(1:1)2倍(1:1)
バンカー1.95倍 (0.95:1)1.95倍 (0.95:1)
タイ9倍 (8:1)9倍 (8:1)
ペア12倍 (11:1)12倍 (11:1)
ハヤト

ん?配当は通常バカラと変わらないのか

ピークバカラの還元率

つぎに、ピークバカラの還元率を見ていきましょう。

公開されている還元率は以下のとおりです。

還元率に関しても、通常バカラとの差はほぼありません。

賭け方ピークバカラ通常バカラ
プレイヤー98.80%98.76%
バンカー98.76%98.95%
タイ85.64%85.68%
ペア89.64%89.64%

ピークバカラは20%の手数料がかかる

ピークバカラは、何枚かのカードを確認してから賭け金を変えられるメリットだけではありません。

通常のバカラとは異なり、毎回、最初にベットする金額の20%の手数料がかかります。

ただし、ピークフェーズに後からベット額を増やすときに追加で手数料がかかることはありません。

手数料がかかるのはプレイヤー側かバンカー側に賭けた場合のみです。
タイやペアへのベットには手数料がかかりませんが、ピークフェーズで賭け金を倍増させることも出来ません。

差し引かれた手数料はベット額には含まれませんので、ベット額が10ドルで手数料の2ドルが差し引かれたとしても、プレイヤーベットの勝利金は20ドルです。

引き分けだった場合にも手数料分は戻ってきません。

ピークバカラの優位性を考察する

ピークバカラはどのように戦うのが最も勝率を上げられるのでしょうか?

ここからは、何枚かのカードをあらかじめ確認できるメリットを最大限に活かせる方法を考えてみましょう。

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ベット額を上げなければ意味がない

大前提として、ピークバカラには毎回20%の手数料がかかります。

これは、何枚かのカードを確認したうえでベット額を変更させてもらえるための手数料です。

注意すべきなのは、ベット額を変更したら手数料がかかるのではなく、変更してもしなくても、ベットすれば問答無用に手数料がかかるということ。

つまり、手数料を払ったのに賭け金を変えないのであれば、手数料の払い損になってしまいます。

とはいえ、毎回ベット額を上げるのであれば、通常バカラを2倍、3倍のベット額でやるの変わらないので、それもまたピークバカラを選ぶ意味が無くなってしまいます。

やはり、めくられたカードをみて勝率が高いケース、低いケースの見極めが超重要になるのは間違いありません。

ピークバカラの結果を実測してみた

有効な戦略を練るために、まずは30戦分、ピークバカラのデータを取って傾向を観察してみました。

その結果がこちらです:

めくられたのが1枚13回
めくられたのが2枚8回
めくられたのが3枚9回
めくられたのが4枚0回
プレイヤー側のめくられたカードの総数30枚
バンカー側のめくられたカードの総数26枚
手札が2枚ともめくられた回数12回

あくまで30戦だけなので十分な検証回数とは言えませんが、それでもある程度の傾向が分かりました。

ピークバカラの傾向まとめ
  • 50以上の確率で2枚以上がめくられる
  • どちらか一方の手札が2枚ともめくられる可能性は約40%
  • プレイヤー側のカードがめくられやすい?

ピークバカラをやって分かったこと

客観的なデータを収集すると同時に、実際にピークバカラを何度も勝負してみて感じたことが2つあります。

①1枚が見れたところで何も分からない

一番の率直な感想はこれでした。

2枚の手札のうち1枚だけが分かったところで、勝敗の予想のヒントにはなりません。

仮に、「8」や「9」の強いカードが出たとしても、もう1枚のカードによって弱くなってしまう可能性は十分にあります。

「8」が強くなるかそのままである確率は38.46%

「9」がそのままである確率は30.76%

つまり、一見すると強く見える手札でも、実は2枚目のカードによって弱くなってしまう確率の方が高いのです。

しかも、バカラには3枚目を引くルールがあります。

バカラはたった1枚のカードで最弱の0点にも、最強の9点にもなる可能性が常にあるため、手札のうちの1枚が分かったところで、最終的な勝敗の的中率を上げられるようには感じませんでした。

②点数が確定してこそ意味がある

言っていることは、先ほどの『1枚だけでは何も分からない』とほぼ同じですが、プレイヤー側かバンカー側、どちらかの手札が2枚ともめくられて、なおかつ点数が確定した場合にのみ、勝敗予想の確率が大きく上がると感じました。

つまり、2枚がめくられたとしてもその点数が5点以下であれば、3枚目のカードによって点数は変わってしまうため、その時点での点数にはほとんど意味がありません。

「9」で確定したら負けはない

「8」で確定した場合も負けの可能性は約10%しかないので勝負!

「7」で確定した場合も負けの可能性は約20%しかないので勝負!

このように、ピークバカラの強みをしっかりと感じられるのは点数が確定した場合のみだと言えます。

2枚のカードで7点以上になる確率

ピークバカラでカードが見えて本当に意味があるのは、プレイヤーかバンカーのどちらかの点数が確定した場合のみだということが分かりました。

では、手数が確定する確率はどのくらいあるのでしょうか?

厳密には3枚ルールによって誤差がありますが、ここでは分かりやすく2枚のカードによる点数が 7点、8点、9点の場合なら良しとしましょう。

2枚のカードの組み合わせは全部で169通りあり、そのうち点数が7点以上になるのは48通りです。

ピークバカラ_点数が確定するパターン

つまり、

2枚のカードを合わせた点数が
7点以上になる確率は28.40%

です。

さらに、ピークバカラを観測した30回分のデータから、手札の2枚両方がめくられる可能性は約40%であることが分かったので、

2枚両方がめくられたときに
その点数が7点以上である確率は
およそ11.36%

だと言えます。

このとき、カードが2枚ともめくられた側に自分がベットしていなければ意味がないので、

ベット額を倍増できる恩恵を受けられる確率は
さらに半分の5.68%

です。

つまり、これはほぼ勝ち確だ!という状況が訪れるのは17~18回に1回ということになります。

手数料を払う価値はある?

これまでの考察で、カードが見えることで自分の勝ちをほぼ確信できるのは、17~18ゲームに1回くらいだということが分かりました。

1ゲーム当たりの手数料が20%なので、18ゲーム勝負したとすれば、3回分以上の負けと同じコストになってしまいます。

それに対して、上げられるベット額は3倍まで。つまり、3勝分のメリットしかありません。

しかも、点数が「7」「8」「9」で確定したとしても100%勝つわけではないため、ピークバカラで支払う手数料20%は結果に見合わない』というのがここまでの私の結論です。

ピークバカラの有効な戦略

これまでに考察してきたことを元に、ピークバカラで最も有効と思われる戦略を考えてみました。

そのポイントは以下です:

ピークバカラ攻略のポイント
  1. 賭け金を2倍にするのを基準とする
  2. 手札が高得点で確定したときのみベット額を3倍に上げる

どういうことか詳しく説明していきます。

①賭け金2倍を基準にする

ピークフェーズで賭け金を毎回2倍に引き上げるのを基本とします。

なので、あらかじめそのつもりで最初のベット額を決めましょう。

ピークフェーズでベット額を増やしても手数料が追加で取られるわけではないので、これなら手数料が実質半分の10%になったようなものだとも考えられます。

賭け金を1倍のまま、もしくは3倍にするのは次の条件に当てはまるときだけです。

②高得点で確定したときのみベット額を変更する

ピークバカラでカードが見えて意味があるのは、どちらか一方の手札両方がめくられ、なおかつ「7」「8」「9」点で確定した(3枚目のカードが引かれない)ときだけです。

このとき、『勝てそうなときにベット額を上げる』ことだけを考えていた場合、『バンカー側の手が「9点」で確定したけど、自分はプレイヤー側に賭けたから意味がない』というような現象が起こってしまいます。

これでは、せっかく勝敗が予想できるチャンス(負け確)が来ても、意味がありません。

ですが、賭け金を毎回2倍に上げるのを基準にしておけば、『負けそうだから賭け金を2倍にしない』ことが、『負けそうだから賭け金を減らす』ことと同義になります。

こうすることで、自分がどちらに賭けている場合でも、一方の点数が確定したチャンスを自分のメリットに変えることができます。

そしてもちろん、点数が確定して自分が勝ちそうなときはベット額を2倍ではなく3倍に引き上げましょう。

ピークバカラ まとめ

以上、ピークバカラを徹底的に解説しました。

ポイントをおさらいすると以下ことが言えます。

ピークバカラのポイントおさらい
  • カードが見えれば結果が予想しやすくなると感じるのは錯覚
  • 点数が確定したとき(3枚目のカードが引かれない)だけ意味がある
  • 「勝ち確」と「負け確」の両方を活かすには、2倍ベットを基準にするのが有効
  • バカラ初心者にはピークバカラは難しいかも

今回はピークバカラを徹底研究してみましたが、正直な感想としてはピークバカラは難しかったです。

必ずしも勝敗予想に役立つかどうか分からないカード情報に手数料の20%を払うくらいなら、同じ手数料20%で配当アップのチャンスがあるゴールデンウェルスバカラライトニングバカラのほうが魅力的に感じました。

どちらのバカラもエルドアカジノのエボリューションゲーミングで遊ぶことができます。
ぜひその2つも遊んでみてください。

エルドアカジノ
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